子供が交通事故の被害者で傷が残ってしまった

Q、子供が交通事故で怪我をしてしまい、その後に傷跡が残ってしまいました。先方からはどのような保証が受けられるのでしょうか?

3ヶ月ほど前に子供が友達と交差点を渡ろうとしたところ、交通事故に巻き込まれてしまい怪我をしました。
息子の友人は幸いにも怪我がなく、問題なかったのですが息子は全身に怪我をしてしまいしばらくは治療に通っていました。
今は痛みなどもなく、特に注意の必要はないのですが顔に残ってしまった傷がとても気になっています。
先生に話を聞いてみたところ、綺麗になる可能性は非常に低いと言われてしまい、大人になってからでも目立つ傷になる可能性があると言われました。
女性とは違いますので、大きくなってからメイクで隠すなどということもできず、かといって子供のうちに整形手術などをして傷跡が目立たないようにすることもできません。

このように病院の先生に言われたことを保険会社のスタッフに話したのですが、これまでのケースでは子供が今後大きくなっていく中で綺麗になることがほとんどなので、特に保険会社としては保証することがないと言われました。
でも納得がいかずまだ示談には応じていないのですが、このような場合何らかの保証を受けたりすることはできないでしょうか?

A、後遺症害認定もしくは慰謝料として保証してもらうことができます。

顔に傷が残ってしまった場合というのは交通事故による後遺障害として認められるケースがあります。
息子さんということですから、男性として扱われるので直径5センチ以上の傷が残っていれば、後遺症となります。
女性の場合には小さな女の子も含め3cm 以上の傷が残っていると後遺症害になるのですが、男性や男の子の場合には5cm以上となっています。
また後遺症の等級も決して高いものではありませんが実際に後遺障害として認定されることがあれば、この傷に対しての逸失利益が支払われることになります。

後遺症認定については病院の先生にしっかり認定してもらう必要がありますので、そういった部分についても、まずは病院で相談してみると良いでしょう。
後遺症認定が行われれば、保険会社は言い訳ができませんから認定等級に応じた逸失利益を支払うことになっています。
また後遺症認定が行われなかった場合であっても、しばらくの間は傷が消えないようであれば学校などでいじめに遭ってしまう可能性もあり、こうした部分での懸念や息子さんご本人が感じる精神的なショックも大きいので慰謝料として支払ってもらうことができます。
保険会社がこのあたりの内容についてしっかりやってくれないようであれば、弁護士に相談した上で保険会社から真摯な対応を求めるようにしましょう。

間に弁護士をはさまず被害者と保険会社側で話をしていると、保険会社が何かにつけて被害者を丸め込もうとしてくることがあります。
そういった保険会社の言い分をまるまると聞き入れる必要はありませんから、納得が出来なければ示談に応じず上記のように、まずは後遺症認定やその他にも慰謝料についての話し合いを持ちましょう。
医療機関で後遺症認定ができるかどうかを確認することが大切ですが、そこで後遺症認定は難しいと言われてしまったら少しでも高い慰謝料をもらうため、やはり弁護士に相談した方が良いです。
弁護士さんが計算する慰謝料と言うのは保険会社よりも高い基準になっていますのでお金という形にはなってしまうものの、十分な保証が受けられると言っても過言ではないでしょう。

Q、ペットの犬を散歩中にペットが車に轢かれて怪我しました。でも、車のドライバーはその場を逃げ去ってしまい十分な保証をしてくれません。

2週間ほど前ですが、いつものように私のペットの犬を連れて散歩していたところ、後から来た車に私のペットが轢かれてしまいました。
幸いにも大きな動物病院に連れて行って治療が済んでいるのですが、そのとき車を運転していたドライバーはその場から立ち去ってしまいました。
車から降りることもなく立ち去ってしまい、咄嗟に私は車のナンバーと車種を覚えたのですぐに警察に通報しました。
その結果、警察が周辺を捜索してくれたことによって直後にはドライバーを見つけることができたのですが、ドライバーの保険会社が怪我をした被害者が動物だった場合には保証してくれないそうで、加害者の方と話をしていますが加害者も自分には経済的な余裕がないので動物病院でかかった費用の負担ができないと言います。

でも車の運転をしていたのはドライバーさん本人であり、保険会社が保証してくれないのであれば、ご本人に補償してもらわないとこちらの気がすみません。
怪我をしたのが動物だからといって、保証しなくて良いなどと言うことはないと思うし、なんとかしてしっかり保証してもらいたいと思うのですが、こんなときどうすればよいのでしょうか?
初めての経験で私もどのように相手の方と話をすれば良いのかがわからず困っています。
動物病院では決して安いとは言えないような費用がかかっていますので、十分な保証が受けられないと納得できません。

A、保険会社からなら弁護士を立てて加害者本人に請求するしかありません。

近年では自動車の任意保険でも人にけがを負わせてしまった場合、保証してくれるような内容も増えてきましたが、不運にも加害者が加入していた保険はペットに対しての保証をしてくれないようなので、こういったケースではやはりご本人に対して請求するしか方法はありません。
しかし被害者側として飼い主さんが加害者に話をしていても払えないの一点張りをするのであれば、こちらから弁護士を立てて今後は法律的な方法でしっかりと請求を行っていくようにしましょう。
怪我をしたのが動物であっても、やはり怪我をさせたドライバーとしては当然責任を取らなくてはなりませんから、こうした責任から逃れることはできません。
警察は民事に介入することができませんのでこのような部分に関し、当人同士で話をするしかありませんが、当の加害者が逃げ腰になっているようであれば、こちらからどんどん請求していくほかありません。

そこで、被害者側としては弁護士を立てることによって加害者が逃げることができなくなり、さらにはその場から立ち去ったということでうまくいけば飼い主の方が受けた精神的なダメージについても弁護士さんか計算してくれる可能性があります。
こういった部分も考慮してもらうことができれば動物病院で必要となった費用だけでなく、その他にも慰謝料の請求が行えますので、まずは弁護士に相談してみると良いでしょう。
また当然ですがその際には、動物病院で支払った費用を明確にしなければなりませんので、領収書などをしっかりと手元に保管しておくようにしましょう。
ペットには後遺障害が残らないようで幸いですが、万が一話し合いがまとまるまでの間に、ペットの後遺障害が認められるようであれば、こうした部分についても慰謝料として考慮してもらうと良いです。